かめこ
うさみ
川口春奈さん演じる主人公、澤野夏海がパンケーキが人気のカジュアルレストラン「エッグスン・シングス」をオープンするまでのお話。実際にハワイにある「エッグスン・シングス」の2代目オーナー縄野由夏さんの実話に基づいています。2018年製作。
しろときいろのキャスト
- 川口春奈・・・澤野夏海(さわのなみ)
- 横浜流星・・・光山涼介(みつやまりょうすけ)
- 吉川愛・・・森野真奈(もりのまな)
- 織田梨沙・・・和田瑞穂(わだみずほ)
- 薬丸翔・・・江崎拓馬(えざきたくま)
- 中村アン・・・澤野紗江(さわのさえ)
- 吉沢悠・・・高松幸助(たかまつこうすけ)
- マイコ・・・村瀬令子(むらせれいこ)
- 時任三郎・・・澤野健太(さわのけんた)
- 財前直見・・・澤野輝美(さわのてるみ)
- 小市慢太郎・・・澤野恭司(さわのきょうじ)
- 富田靖子・・・光山咲子(みつやまさきこ)
- 柳沢慎吾・・・桐原章一(きりはらしょういち)
- 五代高之・・・井端
- ふせえり・・・雅江
- 粟田昌治・・・栄吉
- 比留間由哲・・・晴彦
- デオ・・・ジョン
- デボラ・・・ソフィ
- レグランド・・・ダニエル
- アレックス・・・マシュー
- イーデン・・・イーデン
- EDDY
スタッフ
- 総監督・・・本木克英
- 脚本総監修・・・岡田惠和
- 監督・・・前田弘二
- 脚本・・・谷口純一郎
- プロデュサー・・・小池賢太郎
しろときいろのあらすじ
高校3年生の主人公・澤野夏海(川口春奈)は神奈川県茅ヶ崎でサーフショップを経営する父健太(時任三郎)と母輝美(財前直見)、姉紗江(中村アン)の4人家族。
幼馴染の光山涼介(横浜流星)、親友の森野真奈(吉川愛)、和田瑞穂(織田梨沙)と仲良くしています。
夏海は卒業旅行で夢だったローマに行きたかったのですが、真奈と瑞穂に反対されハワイへ行こうと提案されます。
落ち込む夏海のために父の健太はパンケーキを焼いてくれました。
普段父のことを避けていましたが、落ち込むことがあると励ますために子供の頃からよくパンケーキを作ってくれたことを思い出します。
大好きなイルカと泳げることを知り、夏海は真奈と瑞穂と3人でハワイへ行くことに決めました。
ハワイで一人迷子になってしまった夏海は、現地の青年江崎拓馬(薬丸翔)と出会います。
夏海と拓馬はともにスピッツが好きなこと、サーフィンが苦手なことという共通点から仲良くなりました。
ハワイ旅行から1年が経った頃、文通をしていた拓馬が来日します。
幼馴染だけど、夏海に好意を持っている涼介は拓馬をライバル視しています。
夏海のことをどう思っているのかはっきり答えない拓馬に対し、涼介は怒ります。
そんな2人を見た夏海の父、健太の提案でビーチフラッグ対決をし2人はお互いを認めます。
ある日、父健太が体調を崩し病院へ行くとすでに手遅れであることがわかります。
夏海は父健太と向き合い、寄り添いますが、亡くなってしまいます。
父が経営していたサーフショップを母が継ぎますが、母も体調を崩し閉店をしてしまいます。
そんなとき、ハワイの拓馬から手紙が届きます。両親が経営していた雑貨店が経営難で閉店し、引っ越したという内容でした。
心配した夏海はハワイへ行きます。
拓馬が連れて行ってくれたレストラン「エッグスンシングス」でパンケーキを食べますが、父が作ってくれたパンケーキと見た目も味も全く同じことに驚きます。
エッグスンシングスを気に入った夏海はこんなお店が日本にもあれば良いと思い、エッグスンシングスで働く日本人スタッフ令子の協力の元、オーナー夫妻のジョンとソフィーに日本で出店したいと頼みます。
ちょうど同じころ、エッグスンシングスを日本でも展開したいと考える起業家の高松幸助(吉沢悠)が現れます。
一旦帰国し、エッグスンシングスを開店させるために英語やビジネスの勉強や銀行へ融資を受けにお願いにいきますが、うまくいきません。
起業の夢を内緒にしていた母にも事業計画書が見つかってしまい、保証人にはならないと言われてしまいます。
夏海のバイト先の喫茶店ロンロンの店長桐原章一(柳沢慎吾)の紹介で、かつてハワイにもビジネスでよく行っていた元貿易会社社長の和田に会いに行きます。
一旦、断られるのですが彼の認知症の妻が夏海が置いていった資料のパンケーキの写真を見て「食べたい」と言いました。
和田は妻のためにパンケーキを作って欲しいと頼み、食べた妻は笑顔を取り戻しました。
それを見た和田は夏海の支援を約束します。
ある日、ハワイの令子からエッグスンシングスのオーナー、ジョンが倒れたという電話を受けます。
そもそも支店を出したくないと考えいるジョンに対し、ハワイの拓馬は夏海のことをもっとよく知って欲しいとお見舞いに通っています。
その頃、日本では幼馴染の涼介はサーフィンの全日本選手権に出ることが決まっており、夏海が応援に来てくれることを楽しみにしていました。
しかし、エッグスンシングスのオーナーから話があると言われ急遽ハワイへ行くことになり、涼介に応援には行けないことを告げます。
快く送り出す涼介。
そしてハワイに行く当日、空港で姉の紗江から電話がかかってきます。なんと涼介がボードから落ちて意識不明になったとのこと。
慌てて病院へ向かいハワイ行きを取りやめます。
奇跡的に意識を取り戻す涼介ですが、外傷性脳内出血のためサーフィンができない体になってしまいます。
夏海の前ではいつも強い姿を見せていたい涼介が、夢を失い初めて夏海に弱音を吐きます。
涼介のプロサーファーになる夢を知っている夏海は、とりあえず落ち着くまで涼介を支えたいと考えます。
そんなとき、ハワイの拓馬からエッグスンシングスのオーナー、ジョンがハワイの店を継いでほしいとの思いがあることを伝えられれます。
日本で出店をするつもりでいた夏海は悩みます。
ある日、涼介は病院の待合室で夏海の母輝美と涼介の母光山咲子(富田靖子)が夏海がハワイでお店を継ぐ話をしているのを偶然聞いてしまいます。
夏海にずっとそばにいて欲しい涼介はショックを受けます。
しかし、涼介は夏海に電話をし、パンケーキを作って欲しいと頼みました。
病院の食堂で夏海の作ったパンケーキを食べた涼介は、自分は甘いものが苦手だけど「やさしい味がする」と言い、ハワイへ行って来いと応援しました。
夏海はハワイへ行く決心をします。
そしてオーナーのジョンはオーナーとしてやっていけるかを判断するために、まずはエッグスンシングスで働くように言います。
しかし、古株のベテランスタッフであるダニエルは面白くありません。
そんな中、エッグスンシングスは建物の所有者の都合で、立ち退きしなければならなくなります。
オーナーのジョンは夏海に移転先の物件探しを任せます。
しかし、見つかった物件の敷地から人骨が見つかり、予定していたオープン日に間に合わない事態になってしまいました。
ある日、夏海がエッグスンシングスの倉庫で整理をしていると、なんと父健太とオーナー夫婦、ダニエルの4人が写った写真を見つけ驚きます。
父健太は昔、エッグスンシングスでアルバイトをしていたのでした。
ここで初めて父が作ってくれたパンケーキとエッグスンシングスのパンケーキが同じ理由がわかりました。
夏海は父との思い出を振り返り、準備に向けて一人頑張ります。
そして残業後、夏海が一人で新しいお店の準備をしていることを知った古株のベテランスタッフのダニエルは、協力します。
無事にオープン前日に準備が整います。
オープン当日、夏海は令子からの電話で目を覚まします。なんと寝坊してしまったのです。
慌ててお店に走って向かうと夏海が目にしたのは、行列とお客さんで溢れかえる満席状態のお店でした。
そのころ、日本では夏海の実家のサーフショップは涼介が継ぐことになりました。
夏海が頑張っていることを知ると俺も頑張んなきゃと言います。
満席のエッグスンシングスでは、ケンカをして落ち込んでいる子供と励ます両親の姿がありました。
夏海が運んだパンケーキを笑顔で美味しそうに食べる子供、”Be generous!(大盤振る舞いだ!)”と笑顔で語りかける夏海の姿がありました。
終わり。
しろときいろ横浜流星さんの見どころ
- 涼介のキャラクター
- 夏海を想う気持ち
- 美しい筋肉のサーファー姿
涼介のキャラクター
今回、横浜流星さんが演じている光山涼介は波の状態が良ければ大学の授業もサボってしまう“サーフィン青年”です。
海の前にある両親が営む釣り宿の息子で、子供の頃からサーフィンばかりしています。
地元茅ヶ崎を愛し、海が好きで飾らない“あんちゃん”。
サーファー仲間の中では一番年下で、パーティーでは司会を進んでこなす明るくて可愛がられるタイプです。
川口春奈さん演じる夏海のセリフでは「ガサツが服を着ているような奴」と表現されています。
ですが、高校の後輩(今田美桜)から告白されても塩対応。
いつもの涼介はどこにいったの?ってくらいツンです。
夏海を想う気持ち
子供の頃から夏海を陰で支えてきた、とっても熱くて優しい男です。
口には出しませんが、夏海のことをずっと想っています。
だからサーフィンの大会に夏海が応援に来てくれるいうだけで、テンションが上がります。
応援に来れないことを知るときっとガッカリしているのに、そんな素振りは一切見せず、逆に夏海を励まします。
幼馴染という関係性もあるせいか、好きとか付き合いたいなんてことは言いません。
ただ、やっぱり夏海から恋愛対象として見られていないことに、寂しさも感じています。
涼介は夏海の前では弱音を吐いたことがない強い男なんです。
でもサーファーとしての夢が断たれてしまったとき、涼介は夏海に弱音を吐くんですよね。
最初から最後まで涼介は良いやつです。
美しい筋肉のサーファー姿
サーファー役なので筋肉が見えるシーンも何回かあります。
痩せているけど、腹筋が割れていますよ~。
元々スタイルが良いですが、流星さん自身も仰っているように、2019年放送の日テレ系『あなたの番です』くらいまでは、2020年の映画『君の瞳が問いかけている』と比較すると、もっと痩せています。
痩せマッチョってやつですね。
ちなみに元々、水が苦手だった流星さんですが、ダイバー捜査官を演じる2022年1月から放送予定のTBS系『DUC』のため、スキューバダイビングのライセンスを取得し水を克服されています。
記憶に残るお芝居
涼介を生きる流星さんの記憶に残るお芝居はいくつもあるのですが、その中でも特に印象深いシーンを2つほど挙げます。
- 6話 後輩から告白されるシーン
- 20話 初めて弱音を吐くシーン
6話 後輩から告白されるシーン
今田美桜さん演じる同じ高校の後輩から、告白されるシーンがあります。海から上がってきたばかりのウエットスーツ姿が既にカッコイイのもありますが、夏海に対する想いを語るお芝居が“男”です。
“不器用な性格の男”を演じているのでぜひ見て欲しい場面です。
20話 初めて弱音を吐くシーン
涼介という役のクライマックスシーンです。
ご存知の通り、最近の作品では割と暗い過去を背負う役が多い横浜流星さんですが、プロサーファーの夢が断たれて希望を失い、絶望の中にいる涼介の感情を表現されています。
表情やセリフの間合いをじっくり見て体感して下さい。
流星群の私が観た!しろときいろの感想
まず、大前提として主人公は川口春奈さん演じる夏海なので、お話全体の感想から話すと、“愛”の話なんですよね。
家族愛、親子愛、友情、地元愛、恋愛、仲間愛など人とのつながりってとっても大事だなって。
夏海はとてもやさしい人物だけど、それは夏海の周りに優しい人達がいるからですよね。
特にこの物語の肝である父健太の娘を想う愛情には感動します。
温かい家庭環境、心配して支えてくれる友人たち、見守ってくれる地元の人、遠くからでも支える人、仕事で支える人など
途中いざこざはあるけど、いわゆる心底“悪い人”が一人も出てきません。
単純にストーリーとして悪い人を出す必要が無いってのもあるかもしれませんが、心根のやさしい人の周りにはそういう人たちが集まって来るってことなんだろうなと思いました。
で、そういう良好な人間関係って短期間に築けるものではなくて、長い期間をかけて作れるものです。
例えば涼介との関係。
朝起きたら自分の家の食卓でご飯食べてるくらいの深い関係ですが、恋愛関係には発展しないんです。
でも、涼介は“自分は陰で支える存在であれば良い”って思っているし、夏海も涼介が入院してたときハワイ行きを取りやめそばにいてあげます。
涼介の「俺は昔からあいつのリーシュコードだよ」ってセリフは名言だと思います。
お互いに面と向かって言わないけど、深い絆で繋がっているんですよね。
子供の頃からの長い付き合いだからこそ、男女間でも恋愛関係以外の素敵な関係になれるんだなぁって思いました。
横浜流星ファンとしてはどの作品でも流星さんがハッピーエンドになって欲しいと思いますが、この作品でも夏海はハワイの拓馬くんのことが好きなんですよね。
そこがファンとしてはちょっと残念。
たしかに拓馬君も優しい男ではあるんですが、涼介の方が絶対もっと優しいと感じるはずです。
横浜流星さん演じる涼介の熱い男ぶりが見れます。