かめこ
うさみ
18話のネタバレ
夏海がお風呂から上がり、自室に戻ると“事業計画書”を手にした母輝美が立っていました。
母は自分は保証人にはならないと告げます。
夏海はバイト先喫茶店ろんろんの店長に開業について色々と相談します。
すると、かつて貿易会社を経営していた和田さんという男性を紹介されます。
夏海は男性の元を訪れ、事業計画の書類を見せますが、和田さんは「正直価値が見いだせない」と断られてしまいます。
ところが夏海は再び和田さんから家に呼ばれました。
なぜか?それは彼の妻が夏海が置いていった資料にあったパンケーキの写真に興味を持ったからです。
彼の妻は認知症になっており、夫さえも認識できていないとのこと。
しかし、パンケーキの写真を見て「食べたい」と言ったのです。
それを聞いた和田さんは妻の願いを叶えるために夏海のパンケーキを食べさせてやって欲しいと頼むのでした。
後日、和田さんは妻を連れて夏海の家にやってきます。
部屋をハワイ感あふれる装飾にし、パンケーキを出すとそれまで無表情だった和田さんの妻は、急いでほおばり、満面の笑みを浮かべました。
妻は結婚式のときの話をしはじめます。
妻にとってパンケーキは新婚旅行の思い出だったのです。
和田さんは夏海のおかげだといい、支援すると言ってくれました。
そんなとき、ハワイのエッグスンシングスではオーナーのジョンがお店で倒れていたのでした。
18話の感想
18話では夏海の母輝美が反対したのは、ただ単にお金のことが理由ではなく、自分の力で歩いてほしい願いが込められていたからなんですよね。
姉の紗江が保証人になるって言ったとき、それじゃダメなの、これから夏海には試練がたくさん待ち受けているからって言ってます。
たしかに事業を継続するには人の協力を得ながらも、自分で決めていかなければなりません。
夏海を突き放したのは母の愛情だったんです。
そして支援者になってくれた和田さんですが、奥さんが興味を持ってくれたのは運が良かったですね。
奥さんがパンケーキを食べ、新婚の話をする姿は涙が出てきました。
このシーン奥さんは「おいしい」とは一言も言いません。
もちろん、美味しいと感じているのでしょうがそんなことよりも大事なのは、夏海が作ったパンケーキによって、昔の幸せな記憶をよみがえらせたことなんです。
和田さんも、自分のことさえ忘れていた奥さんがパンケーキを食べたことで、自分の名前と当時の出来事を話してくれたことに感動したと思います。
夏海の言うように、エッグスンシングスのパンケーキは人を幸せにするというエピソードになりましたね。
「しろときいろ」では号泣する回が何回かあるのですが、この18話もその1つです。