かめこ
うさみ
絵に描いたようなキラキラした男子高校生4人の友情と恋をテーマにした青春コメディです。少女漫画『別冊マーガレット』を実写映画化した2018年公開作品。
最後はどうなる!虹色デイズの結末
映画版『虹色デイズ』の結末は、その名の通り“虹が出ます”(笑)
じゃなくて、ストーリー的には恋愛もハッピーエンドですし、友情もハッピーエンドです。
ただ、物語中盤は「あーそういうことなんだ」って展開もあるので詳細についてはここのまま読み進めて下さい。
キャスト
- なっちゃん(羽柴夏樹)佐野玲於・・・メイン主人公。恋愛に奥手だけど素朴で誠実な性格
- まっつん(松永智也)中川大志・・・女好きでモテるチャラ男。男気があるリーダー的存在
- つよぽん(直江剛)高杉真宙・・・コスプレオタク。頭が良く控えめな性格
- 恵ちゃん(片倉恵一)横浜流星・・・ノリが良くモテる。ドS。冷静な面もある友達想い
- 小早川さん、杏奈(小早川杏奈)吉川愛・・・大人しくて真面目でかわいらしい。
- 筒井さん、まりっぺ、まり(筒井まり)恒松祐里・・・大の男嫌い。気が強い。
- ゆきりん(浅井幸子)堀田真由・・・つよぽんの彼女。常に冷静で平穏。
- 千葉ちゃん(千葉黎子)坂東希・・・男子4人と仲の良いクラスメイト。下ネタにも付き合える。
- 田渕先生(田渕先生)滝藤賢一・・・怖い。みんな恐れている。
- まーくん(筒井昌臣)山田裕貴・・・筒井まりの兄。建設現場で働いている。妹思い。
- 先輩 戸塚純貴・・・球技大会で小早川さんを呼び出した上下白ジャージのおかっぱ頭
スタッフ
- 原作 水野美波「虹色デイズ」(集英社マーガレットコミックス刊)
- 監督 飯塚健
- 脚本 根津理香、飯塚健
- 音楽 海田庄吾
- エンディング・テーマ 降谷建志「ワンダーラスト」(ビクターエンタテインメント / MOB SQUAD)
- 挿入曲 – フジファブリック「虹」「バウムクーヘン」、阿部真央「17歳の唄」、Leola「群青」、SUPER BEAVER「your song」
- 製作総指揮 大角正
- エグゼクティブプロデューサー 吉田繁暁
- プロデューサー 石田聡子
- 撮影 川島周
- 照明 本間大海
- 美術 相馬直樹
- 録音 清水貴幸
- 整音 鈴木肇
- 編集 西潟弘記
- スクリプター 石川愛子
- 助監督 杉岡知哉
- 音楽プロデューサー 高石真美
- 宣伝プロデューサー 櫻糀恵介
- 製作担当 米田伸夫
- プロダクションマネージャー 小松次郎
- ラインプロデューサー 山田彰久
- 制作プロダクション 松竹撮影所
- 制作協力 松竹映像センター
- 企画・配給 松竹
- 製作 「虹色デイズ」製作委員会(松竹、LDH JAPAN、木下グループホールディングス、ローソン、GYAO、集英社)
あらすじ
『虹色デイズ』は高校2年生~高校3年生にかけて時系列に沿ってお話が進行します。
高2の春
同じ高校に通う4人組のなっちゃん、まっつん、つよぽん、恵ちゃんは仲良しです。
なっちゃんは他のクラスの小早川さんのことが気になっており、毎朝偶然を装って駅で会えるように全力で自転車をこいでいます。
しかし、恋愛下手ななっちゃんはLINEすら聞くことが出来ません。
それをからかいながらも、応援している男友達3人。
一方、小早川さんのクラスメイトで親友の筒井さんは、なぜかなっちゃんを嫌っており小早川さんに近づけようとしません。
高2の夏
なっちゃんはやっと小早川さんのLINEを聞くことができました。
ですが、相変わらず筒井さんは邪魔をします。
そんな気の強い筒井さんを気になるまっつん。
高2の夏休み
成績の悪いなっちゃん、まっつん、恵ちゃんは補習を受けることになり、唯一秀才のつよぽんや小早川さんに勉強を教えてもらいます。
そのおかげでなんとか留年することは避けられました。
つよぽんは勉強ができ、本当は早稲田大学に進学したいと思っていますが、彼女のゆきりんと離れ離れになることを気にしています。
自分の進路と彼女を天秤にかけることに悩んでいます。
一方、恵ちゃんはモテるけど本当に好きな人との恋愛をしておらず、リア充に憧れています。
高2の秋
4人はそれぞれの悩みを抱えていますが、恵ちゃんをきっかけに制服のままプールに飛び込みます。
球技大会を頑張りながら青春が過ぎていきます。
高2の冬
クリスマスイブに筒井さんの誕生日もかねてみんなでサプライズをしようとします。
しかし、筒井さんは怒って帰ってしまいます。
なぜそこまで拒否するのか理由を知りたいまっつんは、本人に聞きます。
実は筒井さんは小早川さんに友達以上の好意を寄せているのでした。
一方、なっちゃんは体長が悪いタイミングで知らないうちに小早川さんにキスをしてしまいます。
しかし、覚えてないなっちゃんと小早川さんの間には距離が出来てしまいます。
高3の春
関係を戻したいなっちゃん、なっちゃんの優柔不断さにイラつくまっつん、小早川さんを好きになってしまったと告白する恵ちゃん、掴み合いのケンカになります。
小早川さんと文化祭を一緒に回りたいと決めたなっちゃんは行動に出ます。
プラネタリウムでお互いの気持ちをぶつけ合う2人。
ラスト、友情と恋愛のハッピーエンド。
空には虹がかかっているのでした。
片倉恵一役!横浜流星の見どころ
- ちょっとおバカな陽キャラ!
- リア充ではない
- 友達想い
ちょっとおバカな陽キャラ!
はじこいまでは学生役の多い流星さんですが、その中でも最もチャラい役です。
恵ちゃんはまっつんと同じモテるチャラ男で、ノリがとってもいいです。
プールに真っ先に飛び込んだのも恵ちゃんでした。(髪が濡れているシーンはカッコいいです)
ただまっつんとの違いは“熱さ”の違い。
まっつんは熱血漢ですが、恵ちゃんは明るいんだけど冷静でネガティブな部分も見えるんですよね。
あと人を観察する力が優れていると思いました。
ビジュアル面ではストレート、センター分けの茶髪に鮮やかな黄色のパーカーが似合います。
原作では常に鞭を持ち歩いているドS設定ですが、映画ではセリフだけで鞭まで出てきません。
だけど鞭を打つ仕草はするので本性はとても怖いかも笑
ご存じのように横浜流星さんの性格とは真反対と言っても良い役柄ですが、軽薄な性格の恵ちゃんを面白く演じています。
リア充ではない
恵ちゃんはまっつんと同じくらいモテるため、女の子には困っていません。
ですが、本当に好きな人がおらず本当の恋をしたいと思っているんですよね。
特につよぽんとゆきりんの2人の仲睦まじい様子には常に羨ましさを感じています。
夏休みの夕暮れにまっつんに本音を晒すシーンでは「マジな恋がしたい!」って言ってますよね。
個人的にはモテるチャラ男同士が本音を語るココのシーンがとても好きです。
まっつんと恵ちゃんのキャラクターを中川大志さんと流星さんが、上手くいかないもどかしい高校生の感情を爽やかに演じて下さっています。
恵ちゃんのリア充じゃない寂しさはお祭りのシーンでも垣間見えます。
しかし、つよぽんに相談するけど、本当の恋が始まるのはSとかMとか言わないようになったらじゃない?って言われたときの、明るい表情に戻るのは恵ちゃんらしいですよね!
つよぽん演じる高杉真宙さんと恵ちゃん演じる横浜流星さんは、実際に同じ高校のクラスメイトだったので、なんとなくリアリティを感じます。
友達想い
まっつんも友達想いではありますが、4人の中で最も友達想いだなぁと感じさせるのが恵ちゃんです。
見どころとしては
- 小早川さんに心理テストをするシーン
- まっつんとケンカになるシーン
- ラストシーン
やさしい流星さんと役の恵ちゃんが重なり合う部分だなぁと感じました。
恵ちゃんのちょっと荒療治なところがまたかっこいいんですよ!
ここは実際に見てもらうのが一番ですが、流星さんのお芝居の感想に合わせて少し紹介していきますね。
記憶に残る!横浜流星さんのお芝居シーン
- 小早川さんに心理テストをするシーン
- まっつんとケンカになるシーン
- ラストシーン
小早川さんに心理テストをするシーン
恵ちゃんが小早川さんに目をつぶらせて、心理テストをしますが、小早川さん自身に本当に好きな人を気付かせようとする恵ちゃんの優しさですよね。
なっちゃんの恋が成就するように、小早川さんも後押ししてあげるっていう男女両方ともサポートする姿が恵ちゃんらしいなぁと思いました。
で、お芝居についていうと、恵ちゃんは男友達に対するときの態度と小早川さんに対するときの接し方が違うんですよね。
流星さんはここを明確に分けて演じていて、やっぱり男子高校生が女子に接する態度は優しいわけです。
でも、3、2、1とカウントダウンをするときのちょっとSな言い方、性格を交えつつ、決して下心があるわけではない優しい口調、表情が見どころですね。
ここのシーンは恵ちゃんが後輩に告白されるところからの一連の流れなのですが、恵ちゃんの性格を流星さんが丁寧に演じてくれています。
ちなみに恵ちゃんを演じている流星さんと小早川さん演じる吉川愛さんは、この翌年の2019年『初めて恋をした日に読む話』で、匡平とエトミカの関係で共演します。
虹色デイズの2人とは全くキャラクターの違った人物を演じているのが興味深いですね。
まっつんとケンカになるシーン
ここも虹色デイズでの恵ちゃん演じる流星さんのお芝居の見どころです。
ラストのネタバレになっちゃうので言いませんが、まっつんと掴み合いのケンカになります。
で、何が言いたいのかっていうと、恵ちゃんも男前過ぎてカッコ良すぎです。
恵ちゃんなりのやり方なんですが、こんな友達想いの人っているの?
まっつんがぶつかってくるのを見越して対峙する、冷静な恵ちゃんを流星さんがホントにうまく表現しています。
ラストシーン
ラストシーンも恵ちゃん、裏切るの!?って感じで話が進んでいくんですが、いやもうそういうことだったの!
なんて男らしくて優しいんだろうって思わせてくれるんです。
友達の恋愛のために一生懸命になって動いてくれるところが素敵過ぎ!
だって、自分は本当の恋をしてないから友達に嫉妬したりしたっておかしくないわけです。
でも恵ちゃんは違うんですよ。
裏ではしっかりサポートしてるんです。
で、ラスト5分のまっつんとのじゃれ合いが可愛い!“アオハルかよ”ってくらい好きです。
ここはまっつん演じる中川大志さんもすっごく良いし、恵ちゃん演じる流星さんとの相性がピッタリなんですよね!
恵ちゃんが笛を吹いて誘導する仕草をするんですけど、おそらくプライベートの流星さんのノリとは真反対だと思うので、
お芝居頑張ってるなーって嬉しくなります。
流星群の私が観た!虹色デイズの感想
結論から先にいうと、まぶしいほどキラキラしたリア充の高校生活を送る主人公たちが羨ましいな!って思いました。
虹色デイズに出てくる登場人物はスクールカーストでいえばもれなく1軍です。
ですが見ている私を含むほとんどの人は実際こんなリア充の高校生活は送って無いと思います。
だからこそ、この映画の世界観に憧れる人は多いのではないでしょうか。
だって、まずメンズがみんなカッコいい!
中川大志くんと流星くんの2トップは絶対出会いたかったですよね。
多分共感してくれる人多いはず!
プールのシーンは冒頭にも出てきますが、あんなことしてる人実際見たことないけどアオハルそのものじゃないですか!
でもって恵ちゃんの濡れ髪姿がカッコイイしきれいだし。
流星さん自身がストレートヘアーなので多分、お風呂入ったらあんな感じですよね。妄想
本作品では基本男子校生4人にスポットを当てて進んでいきますが、
途中、女同士の友情を超えてしまった感情というちょっと触れづらい部分もあります。
また進路に悩むところや本当の恋をしていないなど、せつない面も見えてくるので、只々楽しい高校生活!じゃなく
困難な面も含めたリアルな高校生の生活が描かれています。
お祭りのシーンや筒井さんの誕生日を含めたクリスマスパーティーのシーンはアゲアゲな部分と現実的な部分が交錯されていて、よりリアルですよね。
このサイトでは私が流星群のため、どうしても流星さんをメインで見てしまうのですが、今作のメイン主人公は佐野玲於さん演じるなっちゃんです。
なっちゃんについていうと、誠実で素朴でちょっと天然なところがみんなから愛されるキャラなんだなぁと感じました。
事実、ラストシーンで自分のことを“自信がない”とか“意気地がない”って言ってますよね。
正直、なぜ小早川さんがなっちゃんのことを好きになったのか具体的な出来事は描かれていませんが、多分、一生懸命なところだったり、波長が合うと思ったからですよね。
なっちゃんも小早川さんも、どちらかといえばおっとりタイプですから。
でも、ラストに2人ともえいやっと覚悟を決めて自分の思っている感情をちゃんと相手に伝えます。
この映画のメッセージとして、自分を支えてくれる友達の大切さや自分の人生は後悔のないよう自分の意志で決めようってことだと思います。
ただの爽やかな青春映画ではない元気になれる作品です。