横浜流星出演!『全員、片想い』の「イブの贈り物」感想・あらすじ

かめこ

流星くんの他にもたくさん出演者がいるけど、どんな映画?
うん、『全員、片想い』はアンソロジー映画よ!

うさみ

かめこ

アンソロジー??
アンソロジーとはそれぞれ違う監督が作った短編作品を1つにまとめた映画のこと。2021年製作『DIVOC-12』と同じね

うさみ

こんなお話

『全員、片想い』は片想いをテーマにした8つの短編作品を1つにした映画です。ラジオ番組のコーナーでリスナーから寄せられた片想いエピソードを7週連続で紹介するという設定で進行します。2016年公開。

横浜流星さんが出演するのは一番最後の作品「イブの贈り物」です。

横浜流星出演!「イブの贈り物」

キャスト

  • 高島美里(橋本マナミ)・・・介護士。ラジオ番組に投稿した本人
  • 吉成 穣(横浜流星)・・・介護士見習い。児童施設育ちで両親の顔を知らない。
  • 牧田 静(星由里子)・・・入居者。気難しい性格。かつてフランス文学の教授をしていた
  • 百合沙
  • 平岡映美
  • 鶴岡修
  • 下垣まみ
  • 宮内理沙
  • 杏樹里
  • 工藤智也
  • 森孜郎
  • 松室信一
  • 松本茂
  • 松本純一
  • 池田美穂子
  • 宮重キヨ子
  • 阿武晶子
  • 内山知子
  • 山縣芙美子
  • 内山澄子
  • 渡辺典子

スタッフ

  • 監督・脚本 伊藤秀裕
  • 原案 「イブの贈り物」著・ひろ E☆エブリスタ
  • プロデューサー 佐藤俊宏
  • 撮影 さのてつろう
  • 照明 海道 元
  • 録音 西岡正巳
  • 美術 池田正直
  • 装飾 吉野雅弘
  • 音楽 小島英雄 三宅 了
  • 音響効果 丹 雄二
  • 編集 目見田 健
  • 助監督 横山大輔
  • 制作担当 森田理生
  • 演出助手 高橋基史 中村暢彦
  • 撮影助手 浮邉裕希
  • 撮影見習い 森永竜也
  • 照明助手 草深遼也
  • スタイリスト(星由里子)上山和子
  • ヘアーメイク(星由里子)森田光子
  • 衣装 片桐若菜
  • ヘアメイク 高橋 亮
  • スチール 石井真人
  • メイキング 蔭山 周
  • 仏語指導 小沼早苗
  • 演技事務 岩部杏子
  • 劇中曲演奏 秋元栞里(フルート) 宮城幸奈(クラリネット) 片山奈都実(ヴァイオリン) 浅野直子(ピアノ吹替え)
  • キャスティング協力 河野優

「イブの贈り物」あらすじ

介護士の美里は自身が働く介護施設であった青年(吉成くん)と老婦人(牧田さん)との素敵な片想いエピソードをラジオ番組に投稿した。

入居者の老婦人、牧田 静はかつて大学でフランス文学の教授をやっていたこともり、プライドが高く、気難しい性格で

施設の職員は手を焼いていた。

そこへ新しく介護士見習いとしてやってきた吉成穣は物腰も柔らかく、牧田さんに気に入られ担当になる。

牧田さんは吉成だけには心を開くようになり、他の職員も驚くほどた。

美里はそんな牧田さんを見て、まるで15歳の少女が恋をしているように見えた。

施設では毎年クリスマスイブに入居者向けのミニコンサートが開かれる。

一方、吉成は児童施設で育った時の先生が亡くなりお葬式に行くために、イブの夜までには戻るというが

電車が雪で動かなくなり帰ってこれなくなってしまった。

クリスマスイブ、施設ではミニコンサートが始まるが牧田さんは部屋から出てこない。

吉成しか寄せ付けないからだ。

美里が牧田を呼びに部屋に入ろうとするが拒否されてしまう。

数時間後、再び牧田さんの部屋に向かう美里が目にしたものは、、、

ここからがクライマックスですが、完全にネタバレになるので本編をご覧ください。

吉成穣役!横浜流星の見どころ

  • 真面目で一生懸命な好青年
  • 優しい笑顔と話し方
  • 孤独の過去を背負う

真面目で一生懸命な好青年

流星さん演じる吉成穣(よしなり みのるORゆたか)は介護士見習いの職員です。

面接?に来るところから始まるんですが、初対面の人に対する挨拶とか身なりがキッチリしているんです。

で、橋本マナミさん演じる美里に対して頭を下げて懇願するシーンがあるんですが、本当に入居者に真摯に向き合って仕事をしている介護職員なんです。

その一生懸命な新人ぽい感じの介護士役を流星さんが忠実に演じています。

フランス語の一生懸命口にして覚えているシーンで、美里に見られたとき恥ずかしくて本で顔を隠すんですが、ここの流星さんの顔が好きな人いっぱいいると思います。

照れのお芝居が良いですね。

優しい笑顔と話し方

実際に老人介護施設に行って見るとわかりますが、吉成穣のような優しい笑顔で入居者に対応する介護士、看護師の方がいらっしゃいます。

気難しい入居者に対しても吉成はじっくり話を聞いてあげたり、寄り添うので心を開いてくれるんですよね。

特に私が流星さんのお芝居で良いなぁと感じたのは、吉成の話し方です。

“優しい話し方”って色々なパターンがあると思うんですが、吉成は少しコミュニケーションが難しい入居者に対して、ゆっくりはっきり丁寧な話し方をします。

また職場の人に対する話し方などは分けていて、話し方で人柄が分かるようなお芝居をされています。

実際の介護士の方を参考にされてのお芝居なのかは分かりませんが、リアルな見習い介護士です。

孤独の過去を背負う

流星さんといえば過去に何らかの悲しい過去を背負っている役が多いことで有名ですが、この「イブの贈り物」でも孤独の過去を背負っています。

吉成は笑顔が絶えない優しい好青年ですが、美里に「実は施設育ちで、両親の顔を見たこともない」と告白しています。

だから施設で出会った入居者を自分の家族と思えるような人だとも言ってるんですよね。

想像を絶する孤独が彼を支えているんですね。

めちゃくちゃ切なくないですか!!泣

「僕はそんなに立派な人間じゃありません」っていうセリフがあるんですが、優しい口調で言うから余計グッと来ちゃいます。

流星さんのお芝居に泣かされます。

流星群の私が観た!「イブの贈り物」の感想

結論から先にいうと、“せつない”です。

なぜかというと、自分の両親や自分自身が牧田さんのように施設に入居したとしたら、吉成くんはいないかもしれないけど

似た経験をするかもしれないと考えたからです。

やっぱり孤独になったら誰かと話したいという気持ちになるはずです。

自分を牧田さんに重ね合わせたら、余計にせつなくなりました。

気難しい老婦人が介護士見習いに恋をするというお話ですが、いやらしさのようなものはありません。

一生懸命、担当職員として向き合おうとする吉成と彼と出会ったことで、少女に戻ったかのように心を開く牧田さん、とてもリアルです。

ただ、このお話は橋本マナミさん演じる介護職員の美里の思い出話として展開されているため、美里の気持ちになって見れるのが良いです。

もし自分が美里の立場だったら、最後吉成に何と言ってあげられたのか?

自問自答しちゃいます。

ところで、吉成にとって牧田さんはどんな存在だったのでしょうか?

私が推測するにやはり、ただの担当入居者ではなく“家族”のような存在として思っていたのでしょうね。

吉成自身も牧田さんのお世話をすることで、人の役に立っている充実感みたいなものが得られていたような気がします。

一方、牧田さんは言うまでもなく吉成を“恋人”として想っていました。

やっぱり幾つになっても、オシャレをしたい、好きな人の前ではきれいでありたい!という女性の気持ちがうまく表現されています。

牧田さんを演じたのは星由里子さん。

星由里子さんと言えば加山雄三さんと若大将シリーズで恋人役をされた大女優さんです。

流星さんは大女優さんとのお芝居でも全然緊張されてないですよね。

以前、『天使のいる図書館』では香川京子さんと祖母と孫の関係で共演されていますが、とても素敵なお芝居でした。

今作「イブの贈り物」でもラストは泣きのお芝居で星百合子さんと共演されているので、ぜひ見てもらいたいです。

コレも推したい!藤井道人監督作品「嘘つきの恋」

  • 志尊淳さんのお芝居が素敵!
  • 藤井道人監督と横浜流星さん
  • 志尊淳さんと横浜流星さん

志尊淳さんのお芝居が素敵!

志尊淳さんが出演している「嘘つきの恋」も良い作品でした。

特に志尊淳さん、良いですよね。

今作では、まこと君っていう好青年を演じています。

新川優愛さん演じるマナは本当は彼氏がいないのに、余裕を見せたいためにまことに嘘をつきます。

しかし、彼氏の愚痴などを聞いてほしいとまことを呼び出すと、まこと君はいつでも来てくれたり、話を聞いてくれます。

現実なら下心でもない限り、笑顔で話を聞いてくれる男なんていないと思うのですが、まことは只々受け入れる良い人なんです。

理想の男性を演じる志尊さんが、カッコいいし顔は言うこと無いし、そりゃ好きになっちゃいますよ。

志尊さんのふわりとした優しい空気感がそのまま役に現れている点が良かったです。

藤井道人監督と横浜流星さん

藤井道人監督といえば『青の帰り道』をきっかけに流星さんと密接な関係になりました。

2021年に公開されたアンソロジー映画『DIVOC-12』の藤井監督『名もなき一篇・アンナ』でも横浜流星さんを使っています。

藤井監督と流星さんは馬が合うそうで、お互いをリスペクトしています。

実は初めて出会ったのが今作『全員、片想い』の打ち上げだったそうで、華々しい会にもかかわらず端っこに座っていたのが流星さん。

藤井監督もまだこの当時は売れていない頃で、居心地が悪く早く帰りたいなぁと思っていたそうですが、その様子を見た流星さんは“仲間がいる”と思ったと仰っていました。

志尊淳さんと横浜流星さん

志尊淳さんと横浜流星さんの共通点といえば『烈車戦隊トッキュウジャー』ですね。

志尊さんが主演のライト(鈴樹来斗)/トッキュウ1号、レッドのとき、流星さんはヒカリ/トッキュウ4号のグリーンで共演されています。

ちなみに年齢は志尊さんの方が1つ上です。

芸歴に関しては志尊さんが2011年~、流星さんが2009年~となっていますが、流星さんが雑誌ニコラのメンズモデルとして本格的に活動を始めたのも2011年~のため実質、芸歴に関してはほぼ同じと言っても良いです。

烈車戦隊トッキュウジャー以降お二人の共演作はありませんが、それぞれドラマ、舞台、映画と活躍をされています。

コレも推したいパート2!飯塚健監督作品「MY NICKNAME is BUTATCHI」

  • BUTATCHI役は伊藤沙莉さんしかいない
  • 中川大志さんはチャラいヤンチャな役がハマる
  • 共通点は『虹色デイズ』

BUTATCHI役は伊藤沙莉さんしかいない

主人公、BUTATCHIことノムラの役は絶対的に伊藤沙莉さんしかいないですね。

男勝りでなんなら男の子よりも強く逞しいんだけど、やっぱり心は女の子っていう人物像を伊藤沙莉さんがほんとうにうまく表現されています。

ご存知の通り、ハスキーボイスが特徴的な女優さんですが今作ではより、それを活かしたお芝居に魅了されます。

ラストシーン、可愛いんで見て欲しいです。

中川大志さんはチャラいヤンチャな役がハマる

中川大志さんといえば『家政婦のミタ』でのお兄ちゃん役が印象的ですが、以降とにかく色々な役を演じられていますよね。

大河ドラマの真田丸では堺雅人さんなど先輩俳優を前に殿様(豊臣秀頼)役として堂々と演じられていました。

『花のち晴れ~花男Next Season~』では馳天馬役など王子様的な役どころもされていますが、正反対のヤンチャな役もハマります。

今作「MY NICKNAME is BUTATCHI」でも制服を着崩したような田舎のヤンチャな男子高校生という雰囲気を見事に演じられています。

本当にあんな感じでチャリ通(自転車通学)してる高校生いますもんね。

ラストシーンの中川大志さんの表情も素敵でした。

共通点は『虹色デイズ』

実は「MY NICKNAME is BUTATCHI」の飯塚健監督は横浜流星さんと中川大志さんが共演した映画『虹色デイズ』の監督でもあります。

『虹色デイズ』では中川大志さんが“まっつん”というチャラい女好きの熱血男子を、横浜流星さんは“恵ちゃん”というモテるけどリアルな恋を求めるドS男子を演じていました。

「MY NICKNAME is BUTATCHI」の世界観も少し『虹色デイズ』に近いかもしれませんね。

ちなみに飯塚健監督は流星さんが出演したドラマ『放課後グルーヴ』の監督でもあります。

流星群の私が観た!『全員、片想い』作品全体の感想

結論から先にいうと面白いくらいに全員、片想いです(笑)

結末はハッピーな可能性を感じさせるものから悲しい結末まで幅広く、アンソロジー映画らしいです。

物語の軸は加藤雅也さん演じる、かつて人気ボーカリストだった三崎透が自身のラジオ番組で視聴者から寄せられた“片想いエピソード”を紹介していく構成になっています。

ちょっと“昭和感”を感じさせるのは敢えてなのか?わかりませんが、VHSの時代にこういう映画よく見た気がしました。

で、いくつか好きな作品があれば良いかなぁというのが素直な感想ですね。

多分、好き嫌いがあると思いますが短編映画というものはそういうものなので、

仮に自分が良いなーと思った作品が1つだとしてもそれはそれで良いんです。

この作品は2016年公開で、それほど昔の作品ではありませんが出演者には横浜流星さんほか中川大志さん、桜田通さん、志尊淳さん、千葉雄大さん、人気若手俳優さんが勢揃いしています。

短編映画のためどの作品も話の展開が早いですが、とりあえずまじめな介護士見習いの姿の流星さんを目に焼き付けて下さいネ。

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