かめこ
うさみ
恋愛に超奥手な横浜流星さん演じる西野壮太が、友人(七瀬雪紘)の妹(まい)と付き合うまでのラブコメディーです。
赤瓦もどむの少女漫画が原作で2018年3月にドラマ化され同5月に映画化。横浜流星さんの映画単独初主演作品です。
TVドラマ『兄友』
最後はどうなる?映画『兄友』の結末
とりあえず結末だけ知りたい多忙なあなたのためにラストの展開だけお伝えすると、
ズバリ、ハッピーエンドです。
主人公まいと壮太はうまくいきます。
これ以上深く内容を知りたい方のみ先を読み進めて下さい。
キャスト
- 七瀬まい(松風理咲)・・・主人公。兄雪紘の妹。家事が得意で家庭的
- 西野壮太(横浜流星)・・・雪紘の友人。雪紘の妹まいが気になる。イケメンなのに恋愛に奥手。
- 七瀬雪紘(古川毅)・・・まいの兄であり壮太の友人。生徒会長でドSな性格。犬が好き。
- 橘萩之介(福山潤)・・・ドッグカフェの店長。恋愛相談に乗ってくれる。
- 加賀樹(松岡広大)・・・壮太の従兄弟であり、まいの後輩。まいのことが好き。
- 西野秋(小野花梨)・・・壮太の妹。オタク女子。料理は苦手。ドッグカフェでバイトをしている。
スタッフ
- 監督 中島良
- 脚本 中川千英子
- 音楽 森野宣彦
- 原作 赤瓦もどむ「兄友」(白泉社 花とゆめ)
- 主題歌 サイダーガール「パレット」
- 企画プロデュース 木村元子
- プロデューサー 中林千賀子
- 撮影 長瀬拓
- 照明 浅見貴宏
- 録音 小松将人
- 整音 藤島敬弘、村田桃子
- 装飾 山川邦彦
- 衣装 金田あずさ
- ヘアメイク 梅原さとこ
- 編集 大川景子
- 助監督 市原直、渡辺圭太
- 制作プロダクション ドリームプラス、ブースタープロジェクト
- 配給 T-JOY
- 製作 「兄友」製作委員会
あらすじ
西野壮太が友人である七瀬雪紘の家に行くと妹のまいが出迎えてくれます。
壮太とまいは初対面。
壮太は一目惚れをしてしまい、まいも壮太のことが気になります。
壮太は雪紘に妹が可愛いことを伝えますが、その話は隣の部屋にいるまいにも聞こえてしまっていました。
雪紘とまいの部屋は隣同士で壁が薄く話が筒抜けになってしまいます。
壮太はイケメンだが恋愛に奥手でまいの名前さえ聞けないでいます。
ある日、デートでやっとのこと告白し両想いであることがわかります。
まいが学校でお腹が鳴っている後輩の男の子を見つけ、自分のお弁当をあげるのですが、
その後輩の男の子、実は壮太の従兄弟の加賀樹でした。
樹は親切にしてくれたまいのことが気になり好きになってしまいます。
壮太と樹はまいを巡ってライバル関係になります。
樹の出現によって壮太はまいに対してよそよそしい態度を取ってしまいます。
まいは不安になり苦しい。
果たして壮太とまいの関係はどうなるでしょうか。
西野壮太役!横浜流星の見どころ
- 白が似合う!明るい茶髪の小顔イケメン
- ピュアな恋愛に奥手のかわいい系男子
- 嫉妬心!自信が無い?不器用な心の持ち主
白が似合う!明るい茶髪の小顔イケメン
高校生なので制服姿なんですが、白のカーディガンが似合います。パンツ(ズボン)は学ランなのか黒なので白と黒のコントラストでこれがまた良い!
そして明るい茶髪で前髪を下ろしているんですが何より顔が小さい!
流星さんの小顔が目立つ目立つ!
壮太は私服も白いセーターを着たりしているのですが、ゆるふわ感が半端ないです。
雪紘の部屋で体育座りをしているシーンがあるんですが、
とっても可愛いカワ(・∀・)イイ!!です
ピュアな恋愛に奥手のかわいい系男子
壮太の性格を表すとしたら“ピュア”、“うぶ”、“奥手”!ちょっとヘタレな部分もある可愛い系男子です。
イケメンなのに恋愛に対しては奥手すぎます。
名前を聞くのにも「お、お、お」と詰まってしまうほど緊張して聞けません。
多分あれだけ明るい茶髪をしているのに、恋愛にはサッパリだめなんて男子高校生は現実にはいませんね(笑)
デートで告白するときに“付き合ってください”じゃなくて「好きでいてもいいかな」ですからね。
両想いだから良いんですけど、「好きでいてもいいかな」って奥手過ぎます。
そして律儀でとっても優しい性格!
まいが河原で滑って靴を失くしてしまい壮太が探すシーンがありますが、その時の壮太が優しいし笑顔が可愛すぎます!
で、少し天然でドジでおっちょこちょいなところも可愛いんです。
壮太を演じる流星さんのとびっきり笑顔はたまりません。
嫉妬心!自信が無い?不器用な心の持ち主
常に可愛い壮太なんですが、奥手な性格がゆえに嫉妬心が芽生えると、自信が無くなってしまうのか心を閉ざしてしまうんですね。
物語の後半、従兄弟の樹とまいの関係に嫉妬してしまいます。
樹はまいに対して積極的に好意を寄せていますが、まいはそれに気付かず仲良く対応してしまうんですよね。
その雰囲気に壮太は嫉妬してしまい、なぜかまいに対する態度も素っ気なくなるという。
壮太の不器用な性格が表れているシーンです。
思わず「壮太ーー!!!まいを信じて!!!」って言いたくなってしまいます。
記憶に残る横浜流星さんのお芝居シーン
- 困ったワン!
- ブサイクなキス顔
- 息遣いと感触まで伝わるキスシーン
困ったワン!
雪紘が壮太にまいが好きなデートスポットを教える代わりに、やらせる罰ゲーム。
雪紘と壮太は友人関係なんですが、生徒会の会長と庶務係という関係+雪紘がドSな性格のため、そもそも上下関係があります。
ここのシーン、途中から壮太じゃなくなって素の流星さんになっているように見えますよね(笑)
でも、このシーンのカットがかかった後を見たことがあるんですが、平静を装っていた本当の素の流星さんが見られました。
雪紘役の古川毅さんはホントに笑っちゃっていた気がしますが( ´艸`)
真面目な流星さんのお芝居しか見たことがない新しくファンになった方にはぜひ見て欲しいシーンの1つです。
ブサイクなキス顔
ドラマ「兄友」でも出てくるシーンの1つにブサイクなキスシーンがあります。
※ブサイク顔といってもイケメンがするブサイクな顔ですからね!
キスしたいけど距離感を間違えてしまうわけですが、この顔のお芝居も可愛いです。
初めてのキスだから気持ちだけ先走っている奥手な男子高校生の感じがとってもよく出ています。
薄目を開ければ良いのにそんなことまで頭に及ばない余裕のなさが、実に壮太らしいですね。
ちなみにこの映画『兄友』は2018年5月26日公開、女性に不自由しない片倉恵一役を演じた『虹色デイズ』は2018年7月6日公開です。
つまり、実際の撮影時期は2017年の秋、ほぼ同時期にもかかわらず、真逆の性格の男子高校生役を演じ分けているんです。
しかも翌年2019年には『初めて恋をした日に読む話』で色気のある不良高校生、由利匡平役を演じています。
息遣いと感触まで伝わるキスシーン
ここは絶対に推したい流星さんの美しいシーンです。
テッパンの横からまつ毛!
光が差し込む真っ白いカーテン越しに、白い服を着た2人が正座をしながらキスしますが、息遣いまで聞こえますし感触まで伝わってきます。
あまり細かい描写は下品なので文字化したくないんですが、まいの上唇にチュってするのが初々しいです。
とにかく画がかわいいし綺麗だし素敵!
この作品の2年後“光の魔術師”と表現される三木孝浩作の映画『きみの瞳が問いかけている』でも似たようなシーンがありますが、
どちらも流星さんの美しい横顔が見れるのでぜひ見比べて欲しいです。
流星群の私が観た!映画『兄友』の感想
結論から先にいうと、コメディっぽい要素があるとっても明るくてかわいい映画です。
記事冒頭でも紹介しましたが、主人公は松岡理咲さん演じるまいですが、主演はあくまでも西野壮太演じる横浜流星さんです。
手をうっかり握ってしまって驚くシーンなどコミカルなお芝居のシーンも多く楽しい作品。
壮太が恋愛に奥手で、まいも壮太からのアクションを待っている感じなので元祖“ムズキュン”といっても良いと思います。
よく分からないけど自然消滅しちゃうような展開もあって、思春期の恋愛をうまく描いているなぁと思いました。
基本、アフレコが多いのも面白いですね。
いわゆる登場人物の“心の声”を表す手段の1つとして使われることが多く、人によっては好き嫌いがはっきりする表現技法です。
あとは実家なのに雪紘とまいの両親がいっさい出てこない設定など、現実離れしていることは多いのですが、
原作が少女コミックなので細かいことは気にせず純粋に楽しむべき作品です。
で、ここからはフランクに話しますが、雪紘がドS過ぎます( ´艸`)
ちなみに2017年撮影当時、雪紘役の古川毅さんは17歳、壮太役の横浜流星さんは21歳、4歳程年が離れている上に2人とも同じ事務所スターダストプロモーションの後輩先輩関係です。
流星さんの記憶に残るお芝居シーンのところでもお話しましたが、“困ったワン”は傑作です( ´艸`)
ドッグカフェの店長橘萩之介もこの作品のキーマンですね。
演じている福山潤さんは声優さんなのでめちゃくちゃ声が良く、コミカルなシーンになっているのも面白いです。
そしてもう1人のキーマンが壮太の従兄弟、加賀樹ですね。
ちなみに樹を演じた松岡広大さんと流星さんは2019年公開の映画『いなくなれ、群青』で共演しています。
樹は壮太と違って肉食系ですし、年上の壮太に対して挑戦的な態度を取ってきます。
でも停電で壮太と間違われてまいと抱き合う格好になったとき、まいが壮太のことが好きなことを知った後は応援に回る良い奴です。
『兄友』は前半はずっとポップだけど後半、急に壮太が冷たくなりますよね。
まいがテンパるのも分かるし、ギクシャクする理由がないんですが、おそらく壮太がまいと樹に嫉妬して勝手にこじらせちゃんたんでしょうね。
まいは気立てが良いし、樹にも優しいので壮太が嫉妬したり不安に感じる気持ちもよく分かります。
でも、まいはなぜ壮太の態度が急に変わったのか分からないから、自分に責任があると思い込みます。
“自分は楽しくて、はしゃいでしまったから知らないうちに西野さん(壮太)に悪いことをしてしまったんじゃないか”等。
そして年下の女の子が頑張るというせつない変な構図になります。
ラスト15分の場面転換のシーンはBGMとか映像がちょっと2020年公開『きみの瞳が問いかけている』の世界観に似てきて、急に大人の映画な感じがしました。
そしてラスト8分~壮太が「俺が誤解させるような態度取ったからだよな」って言いますが、見てる私は“ホントそうだよー!!!”って言いたくなります。
それでこのシーンの、まい演じる松岡理咲さんと壮太演じる流星さんの“泣き芝居”が最高に良いです。
どうして涙が流せるんですかねぇ~すごいなぁ。
で、壮太は結局最後まで、まいの名前を呼べません。
それに対しまいが「そうですね、壮太さん」と返すラストシーンに『兄友』の良さが詰まっていると感じました。
エンドロールに流れるサイダーガールの「パレット」も『兄友』の世界観にピッタリの楽曲です。
流星さんの可愛くて爽やかな作品なのでまだ見てないファンになったばかりの方には、ぜひ見て欲しいです。