かめこ
うさみ
11話のあらすじ
父が亡くなった後、母輝美が一人でお店を切り盛りしています。
夏海は母が女一人で一生懸命に働いている姿を目にし、手伝います。
しかし、実は母がお店を閉めようとしていることを姉から聞きます。
夏海は反対するのですが、姉はお母さんの気持ちを優先するように促します。
なぜか?
それは父が亡くなってから半年間、働く中で母はあまり食事も取れず体調を崩しているからです。
夏海は姉の紗江からその話を聞き、黙ってしまいます。
夏海は父が亡くなったことや母、お店のことなどについて、どうしていいか分からないことを
ハワイの拓馬くんに手紙を出します。
引き続きお店の手伝いをしている夏海ですが、修理が終わったお客さんのサーフボードを母の代わりに自転車に乗って配達にいきます。
しかし、配達途中に子供たちが遊んでいたボールを避けようとし、自転車ごと転んでしましました。
サーフボードも傷付き、母と一緒に徹夜で修理を終えたのでした。
ある夜、母は夏海と姉の紗江にお店を閉めることを伝えます。
母が大変なことは理解しつつも、閉めることに反対したい夏海。
結局、お店は閉店します。
閉店したお店の前で座っている夏海のもとに、郵便物が届きます。
それは拓馬くんに出したはず手紙。
“宛先不明”で戻ってきてしまったのでした。
11話の感想
11話は父が亡くなった後の、母と娘たちの家族愛と気持ちの整理が付かない夏美の寂しさが描かれています。
お母さんも本当にはお店を閉めたくないはずなのに、やっぱり旦那さんに先立たれて辛いんですよね。
お店は仕事だから開けなければいけないけど、今まで二人三脚でやっていたことを1人でやらなければならないのは体力的にも、精神的にもとてもきついです。
娘の前では辛い顔を見せない、気丈な様子を振舞っている母の強さみたいなものが見ていて切ない。
まだ高校生の夏海が父がやっていたお店を閉めることに反対するのは分かる気がします。
一方、姉の紗江のように、母輝美が続けたいけど続けるのが難しいという現実を選択をすることも理解できるんですよね。
夏海と姉、紗江の年齢差による現実の受け入れ方がしっかりと描かれています。
ラスト、拓馬君に出した手紙が戻ってきてしまうのですが、これ追い打ちをかけるように傷付きますよね。
拓馬くんに何かあったのではないか?という心配と、もし連絡先が変わったのなら教えて欲しいのに、、、
と憔悴してしまうような展開でした。