かめこ
うさみ
21話のあらすじ
2013年茅ヶ崎。
前話、涼介と夏海の屋上シーンの続きから。
将来の夢が断たれてしまった涼介を夏海は何も言わず受け止めました。
夜、夏海と拓馬くんは電話をしています。
夏海は今すぐ涼介を置いてハワイに行くことはできないと伝えます。
夏海にとって涼介は子供の頃からずっと一緒に育ってきた幼馴染であり、恋愛感情とは違う特別な感情を持っています。
そんな涼介を想う夏海に対し、拓馬くんはその優しさが夏海ちゃんの魅力だからと言います。
夏海の母輝美と、涼介の母咲子が病院の待合室で話をしています。
偶然に夏海がハワイでお店を継ぐ話を聞いてしまった涼介はショックを受けます。
そして、夏海の元に涼介から「頼みがある」と電話がかかってきました。
涼介は夏海にパンケーキを作って欲しいと頼みました。
甘いものが苦手な涼介ですが、「やさしい味すんだな。このパンケーキを待ってる人が、きっといっぱいいる。ハワイにもさ」
と夏海に話し、優しく送り出しました。
姉、紗江も「私の自慢の妹」と言い夏海はハワイに飛び立ちます。
21話の感想
21話は涼介、母、姉、涼介の母が夏海のハワイ行きを応援してくれる回です。
涼介は、きっとできるなら行ってほしくないけど、好きな人の夢が叶うなら自己犠牲も厭わない人なんです。
母の輝美も心配だけど、夏海の幸せを願って送り出すんですよね。
そこには夫、健太だったら笑顔で送り出すと思うから、どんなに自分が寂しくても引き留めたしたら顔向けできないという思いがあるからでした。
涼介も夏海の父、健太を尊敬していたから同じく自分が引き止めたら“おっちゃんに顔向けできない”って言っています。
また妹の幸せを願って家をしっかり守る!自慢の妹なんて言ってくれるなんて夏海にとってホントに素敵なお姉さんの紗江。
優しい夏海の周りには同じく優しい人達ばかりがいるんですよね。
幼馴染愛、親子愛、姉妹愛。夏海と家族の愛が溢れる回です。
反対されながら行かなくて良かったなって思いました。
21話の横浜流星の見どころ!泣きの芝居
20話からの続きの屋上のシーンでは、
涼介は「無くなった、俺の夢。もう、なにも」といいます。
この泣きのお芝居のシーン、
一言一言すべてに絶望の感情が込められています。
涼介の夢はプロサーファーになって活躍することでしたから、その夢が完全に断たれてしまったらきっとそうなると思います。
悔しさ、虚しさ、悲しさ、情けなさなど、自分の力ではもうどうにもできない状態になったときの辛さが
よくあらわれたシーンなので、流星さんのお芝居絶対に見て欲しいです。
そして、夏海のハワイ行きを知ったときのショックを受けたあと、病室のベッドで一生懸命気持ちの整理をしていますよね。
で、快く送り出すことを決めたあと、夏海に電話しパンケーキを作ってもらいました。
甘いものが苦手なのに食べて、“優しい味”って言ってから、頬張ってだべる姿かわいいです。
焼きが甘いっていうシーンはアドリブぽくてのちの『着飾る恋には理由があって』の2人(横浜流星さん、川口春奈さん)のやり取りを思い出させるものがあります。