かめこ
うさみ
堅物の新人・図書館司書がある老婦人と知り合うことで、人の為に力を尽し成長するヒューマンドラマ。
奈良県葛城地域の観光促進の一環として制作された2017年公開の映画です。
最後はどうなる?天使のいる図書館の結末
とにかく、ラストの結末だけ知りたい!っていう方のために言いますと
心温まるかわいい結末です。
ジャンル的に恋愛ものではないため、男女が結ばれるわけではありませんが、
ほほえましく温かい気持ちになれます。
キャスト
- 吉井さくら(小芝風花)・・・主人公。新人の図書館司書。堅物でロボットのような性格。
- 芦高礼子(香川京子)・・・さくらと出会う老婦人
- 芦高幸介(横浜流星)・・・礼子の孫
- 田中草一郎(森本レオ)・・・さくらの上司、図書館の嘱託職員
- 上嶋弘美(飯島順子)・・・さくらの上司、図書館館長
- 司書役(吉川莉早)・・・さくらの上司、図書館司書
- 吉井満彦(内場勝則)・・・さくらの父
- 吉井真紀子(小牧芽美)・・・さくらの母
- 吉井いつき(森永悠木)・・・さくらの弟
- 女子高生(籠谷さくら)・・・図書館に来る女子中学生
- 大学生の田中草一郎(松田岳)
- 若い頃の芦高礼子(美智子)
キャスト
- 監督 ウエダアツシ
- 脚本 狗飼恭子
- 原案・エグゼクティブプロデューサー 山国秀幸
- 製作 露崎晋、原尚樹、丸山勇雄、根本隆雄
- プロデューサー 吉見秀樹、彦惣康宏、長田安正
- アソシエイトプロデューサー 宮崎大
- 共同プロデューサー 柳瀬太郎、中亮介、小川明日香
- 撮影 松井宏樹
- 照明 佐藤宗史
- 録音 弥栄裕樹
- 装飾 中谷暢宏
- スタイリスト 篠塚奈美、中田麻未
- ヘアメイク 堀口有紀
- 音楽 佐藤和生(チムニィ)
- キャスティング 福田真弓
- 助監督 土岐洋介
- 制作担当 見寄修蔵
- ラインプロデューサー 梅本竜矢
- 主題歌 奇妙礼太郎『欲望のしるし』
- 製作 映画「天使のいる図書館」製作委員会
あらすじ
私の文章よりも公式サイトのあらすじの方が分かりやすいですが、一応私個人としてもつづります。
主人公、吉井さくらは家から自転車で通える地元の広陵町立図書館に勤務しています。
新人図書館司書として務めていますが、生真面目、堅物のロボットのような性格が災いして職場の人達と合いません。
さくらはおすすめの本を案内するレファレンス業務を任せられますが、人の気持ちを読むのが苦手なため全然仕事ができません。
そして自分のことが大嫌いです。
そんなある日、本を読んでいるわけでもなく図書館にいる老婦人(芦高礼子)を見つけます。
礼子は男女が写っている古い写真をさくらに見せます。
さくらは“この老婦人は写っている場所が知りたいのだろう”と勝手に判断し、地理に詳しいさくらは丁寧に教えます。
しかし、後日礼子はまた違う写真をもってきます。
さくらはその度に場所を答えますが、やがて礼子を連れて勤務中であるにも関わらず一緒に出掛けて案内してしまいます。
さくらは礼子に亡き祖母を重ね合わせるようになっていきます
写真に写っている女性は全て若い頃の礼子でしたが、
礼子は写真に写っている男性に恨まれているのではないか?と自問自答しています。
そのころ、図書館によく現れさくらが自分のストーカーじゃないかと恐れていた男性(芦高幸介)がやってきます。
実は幸介は礼子の孫でした。
礼子のために頑張りたいと考えたさくらは、礼子の夢を叶えるために奮闘します。
その中である人物がかつて礼子と深い関係にあったことを知ります。
さくらは礼子の夢を叶えることができました。
礼子に出会い、さくらが人間として成長したところで物語は終わります。
芦高幸介役!横浜流星の見どころ
この作品では流星さんは主人公ではないため、それほど出演シーンは多くありません。
ですが、優しい流星さんが見られます。
とにかく爽やかなビジュ!
- 髪
- 声
- 性格
この映画が公開された2017年当時、横浜流星さんは21歳、撮影されたのはもう少し前なので20歳です。
結論から先にいうととにかく、演じている芦高幸介が爽やか過ぎます!
なので、ちょっと細かく紹介しますね。
髪
横浜流星さんの髪質は元々ストレートですが、この幸介もきれいなストレートです。
そして大学生の役らしくやや落ち着いたダーク系ブラウンの“茶髪”です。
サラッと風が通り抜けるような髪と幸介の性格がピッタリ合っています。
声
流星さんは役柄によって声も変えていますが、幸介の声はとにかく優しい!
大学を中退して色々な場所を旅をしているバックパッカーなのですが、ワイルドではなく
びっくりするくらい優しい声をしています。
で、今紹介したストレートヘアーのビジュアルとマッチしてとても素敵なんです。
ぜひ聞いてもらいたい声ですよ!
性格
幸介は父から祖母、芦高礼子の様子を見るように頼まれて、一人葛城の町にやってきました。
図書館に通う礼子を遠くから見守ったり、入院したときは病室で付き添い、また祖母が好きそうな本をたくさん借りにきます。
そのときの笑顔がとても優しくて優しくて、、、
ラストシーンでは車いすを押しています。幸介は絵に描いたような“優しい孫”です。
記憶に残る横浜流星さんのお芝居
- さくらに自分の正体を明かすシーン
- 本を借りに来るシーン
- 手を振るシーン
さくらに自分の正体を明かすシーン
謎のストーカー扱いを受けていた幸介ですが、実は礼子の孫であることがわかり、さくらに謝るシーンがあります。
このシーンは先程幸介のビジュアルが美しい!ってところでもお話したとこと同じです。
一言でいえば最初から最後まで人柄、雰囲気が“優しい”と感じるお芝居です。
本を借りに来るシーン
この頃はまだ猫背の流星さんですが、幸介のキャラクターに合っています。
やはりこのシーンの見どころは“笑顔”です。
おじいちゃんおばあちゃんのために、何かをしてあげる孫のやさしさが温かく、ほっこりします。
手を振るシーン
手の振り方って色々あると思うんですが、やっぱり幸介だったらどんな加減で手を振るかっていうのがあると思います。
そして手の振り方が幸介のキャラクターそのものなんですよね。
この辺りも流星さんはお芝居として考えているのでしょうか。
おそらく幸介になり切れば自然と出てくるお芝居なんでしょうね。
流星さんは“かわいい”って言われるのをあまり良いと思っていませんが、このシーン、可愛いです笑
この映画で注意したいポイント
老婦人の芦高礼子と図書館職員の田中草一郎は物語の重要な人物なんですが、この映画はうっかりボーっと見ていると話の展開が途中から???になります。
さくらは礼子さんの役に立ちたいと思って手掛かりを探すんですが、一番覚えておいて欲しいのはさくらの家の庭でお酒を飲んでいる地元の人の言葉です。
“写真で文部大臣賞を取って新聞に載った奴”という下りがあるのですが、ここ聞き忘れているとその後の展開がよくわからなくなり、なぜ?となってしまいます。
なので、聞き逃さないようにしてみてくださいネ!
流星群の私が観た!天使のいる図書館の感想
結論から先にいうと、可愛くてとても温かい映画です。
作品全体として“温かい”、“やさしい”作品だと感じるのは、さくらの周りにいるキャラクターが優しい人達ばかりだからです。
礼子さん、田中さん(森本レオさん)、幸介(流星さん)、さくらの両親、弟、職場の人、地元の人などみんな優しい。
職場の人も最初は嫌な感じがしたけど、根は良い人なんですよね笑
最初、主人公のさくらがロボットみたいな喋り方をするのでなんだか変だなぁと思っていました。
ちょっと扱いづらい感じで普通の人からすると、ちょっとイラっとするさくらを小芝風花さんが見ごとに演じているんですよね。
でもその堅物のさくらの心を動かすのが礼子さん!
礼子さんのセリフに「人は死んでも記憶は残る、場所は記憶を呼び起こす」っていうのがあるんですが、感慨深いです。
さくらは礼子さんに亡くなった祖母を重ね合わせるんですが、見ている私も重ね合わせてしまいました。
この作品において礼子を演じている大女優!香川京子さんと職場の上司である田中を演じる森本レオさん存在は大きいです。
小芝風花さん、横浜流星さんと若い俳優さんと香川京子さんや森本レオさんなど、ベテラン俳優さんとの取り合わせが絶妙だと思いました。
やはりベテラン俳優さんのお芝居によって、作品に深みが出ていると感じました。
そして、幸介にも触れたいと思います。
流星さんが演じる祖母想いの優しい青年、芦高幸介は素敵ですよね。
亡くなってから後悔する人は多いと思いますが、生前自分のおばあちゃんに優しく世話を出来る人って現実は少ないのではないでしょうか。
何度も繰り返しますが、祖母礼子のために幸介が本を借りるシーンはホントに温かいんですよ。
ラスト、さくらと幸介が再会するシーンも良いです!
さくらも礼子さんのおかげで、今までずっと抱えていた祖母に対する後悔の念を解消することができました。
それによって職場でも生き生きと働けるようになったし、人を思いやれる子に成長しましたよね。
さくらの上司が“図書館の本には色んな記憶が積もっている”と言っていますが、色々な人の思い出が詰まった本を置いている図書館って素敵な場所なんだなぁって思いました。
読書の秋と言いますが、『天使のいる図書館』は秋に見たい作品です。
ススキ草原のクライマックスシーンは、泣いてしまいました。
人にやさしくなりたいと思える、かわいくて優しくて心温まる作品です。